ローマの哲人 セネカの言葉
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ジャンル: | 自己啓発,能力開発,意識改革,自己改革,学習
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セネカ、プレーンな味のパン
著者は末期の癌で余命いくばくもないと知ったとき、座右の書としてセネカのエッセイを読んでいたとある雑誌で読んだ。中野孝次については「清貧の思想」に共感を覚えていた。人間が生きてゆくのには、最低限のものがあればいいのではないかと自分も考えている。
さて、そのセネカだ。本書では古代ローマの政治家でもあり思想家であったセネカの原書(ドイツ語訳)からの抄訳に解説を施すというかたちで展開する。中野はかなりセネカに入れ込んでいる。それがこの日本においては殆ど注目されていないのを残念がる。セネカの思想は言ってみれば中国の孔子に重なる部分が多い。人倫を説く思想に難解なところはない。
しかし本書を一読して、なにかカチッとしたものが来なかった。どうしたことだろう。中野が心酔したセネカ、それを理解するためには、やはりネロが暴政をふるったローマ時代を想像しなくてはいけないのだろう。死についての考察も、ネロの顧問から運命が一転する状況の理解がないと我が身のこととして受け取れないかもしれない。だが、セネカのことは好きになれそうだ。「一台の馬車に乗りきれるくらいのごく僅かの奴隷を連れ、自分たちが持ってゆける物のほか荷物も持たず…非常に幸福な旅をした」。この本は飽食の時代に生きるわれわれにとって、プレーンな味のパンを美味しいと思うのに必要なワン・ステップなのかも知れない。
現代を生きるためのバイブル
はるか二千年も昔に生きたローマの哲人、セネカ。なのに彼の言葉は、どこかで私たちの行動を見て向けられた言葉ではないのか?と思えるほど生きている。人間は結局何一つ進歩しておらず、やはり過ちと後悔を繰り返す愚かな存在に過ぎないのだろうか…。 今こそセネカの言葉を噛みしめたい。そして時間からも解き放たれて本当の人生を生きたい。人間は知によって初めて自由になれる。
岩波書店
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