TOKYO STYLE (ちくま文庫)
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商品カテゴリ: | アート,建築,デザイン
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セールスランク: | 10744 位
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参考価格: | ¥ 1,260 (消費税込)
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美と乱調のインテリア
東京の住宅室内を写した生活感あふれる写真集。撮影されたのは、日本の消費文化が円熟し、価値観がより多岐にわたっていた90年代初頭。戸建て、持ち家もあるが、ほとんどが賃貸集合住宅。どれも住人の個性がほとばしった強烈な部屋だ。仮住まいの気楽さがこの奔放さを生んだのか。混沌とした世界に圧倒され、ページを繰るたび、飽きることなく見入ってしまう。
インテリア誌なら見向きもしない雑然とした部屋に、この著者(編集者といったほうが妥当か)は光をあて、一見猥雑で醜悪に思えるカオスに、日本的な美と調和を見いだす。そういう物の見方に必要な、脱力の心得があるのだろう。見る者の共感を誘う絶妙のキャプションを読めばそれがわかる。
すぐれた本は、時をへてもあせることがない。だが先祖返りしたかのように殺伐とした資本主義が幅をきかす昨今、この本の洒脱さが伝わりにくくなっているのも事実だ。今同じ本を作っても、このクオリティを再現するのは難しいような気がする。
廉価の文庫版が出たのは何よりだが、写真の力強さはその分そこなわれている。この本は、やはり大判のほうがよい。高価でもそれに値するからだ。
不思議と元気出るなぜか見てると
何度パラパラ見ても、表現しにくいんですけど、
例えば棟方志功がカブリつく様にゴリゴリ彫刻してるの画像でみたり、
陶芸家がロクロをピチャピチャ音立てて回してるの同じく見たり、あとほら
安部工房の小説読んで、主人公がダンボールを小刀で加工したり、紐やらドライバー
等をバックに入れたりする描写に感じる、
「手動かしたい、触りたい、整理整頓したい」、、、
っちゅうーかそんな本能(のような)沸くことありません?
本中の写真に生活観がかもすモノ以上の物有ります。ゼッタイ。
化粧品のコンパクトの様な又は日本のチマチマした携帯電話デザインの様な
ちんけなオシャレ部屋写真をあざ笑う以上に見てて気持ちよくて
私は元気沸くんです。この本約10年脇にあります。
(尚このサイズで十分です。大判もいいけどこれの様に寝そべって見れない)
インテリア雑誌には確かに、こんな部屋は写っていない
しかし、他の皆さんと、やや評価がズレるのは、どうも、著者に「いいじゃん、これで」という捉え方はあっても、批評的視点が生むスッキリ感が、ない気がします。
どれも、それぞれ個性的な部屋の写真で、生活観も感じ取れる。ただ、この本を読み終わったあとに、茫漠たる閉塞感のようなものを抱きました。
登場する部屋たちと、その所有者も見透かすような、醒めた視点、そして、日本社会が構造として、今、持っている問題群への批判まで行き着かない。
「いいんだよ、これで、何が悪い!? こうやって、庶民は自分を守りながら、案外、しぶとく生きていくんだよ」という共感の先がないのではないか?
・・・・・ま、それは、そもそも、この本がめざすべきものではない、と言われればそれまでですが。
遡っています。
「賃貸宇宙」から遡ってこの本の単行本を中古で買ってしまった。
そりゃ原点を確かめたいもの。
「賃貸宇宙」がこの「TOKYO STYLE」を原点としてより百花繚乱となっているのが良く分かる。
他人暮らしが部屋の様子として淡々と描写され、キャンプションがつく。
そして、どれもが「東京」、いや「日本」を描写していることに気づかされる。
当然若い人が多く、そして普通にサラリーマンをするより自分で身を立ててやる、と「夢」を持った人が多いので乱雑さにも整頓されているにもエネルギーがある。
40歳を過ぎて家族もいる私からすると過去の「夢」を見せてもらっているのかも知れない。
時を経ても色あせない
この本は今後時代が変わっても、評価され続けていくと思います。
傑作です。
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